マップTropic Thunderにおける初動の目標
「みなさん、こんにちは。今回の初心者向けWargame: Red Dragon(以下、Wargame: RD)攻略チュートリアルでは、マップごとの具体的な攻略法を紹介したいと思います」
「それはありがたいね」
「それでは早速、マップの攻略に移りましょう。今回の攻略マップは、Wargame: RDの一番最初のマップ、Tropic Thunderです」
(↓)Wargame: RDの一番最初のマップ、Tropic Thunder。マップ中央のEchoとFoxtrotの市街地を奪い合う、市街戦メインのマップです。
「Tropic Thunderは、マップ中央のEchoとFoxtrotの市街地を奪い合う、市街戦メインのマップです」
「ところで、以前のチュートリアルで……」
市街地内の歩兵は戦車よりも強い
「……というお話をしましたよね」
「Tropic Thunderは、中央の市街地の奪い合いになるため、まさしく歩兵戦メインのマップといえます」
「それゆえ、Tropic Thunderにおける初動の大まかな目標は、時速150キロの装輪装甲車に乗った歩兵部隊でマップ中央の市街地を確保することになります」
マップTropic Thunderにおける初動の大まかな目標
時速150キロの装輪装甲車に乗った歩兵部隊でマップ中央の市街地を確保する
「ねえ、ゆかりん。EchoとFoxtrotの2つの市街地があるけど、どっちを取ったらいいの?」
「理想的には両方の市街地といいたいのですが、初心者の場合、戦線を2つに分けると操作が大変になります」
「そうなんだよね。2つの戦線をあっちへ行ったり、こっちへ行ったりすると、大抵混乱してわけが分からなくなるんだよね」
「なので、複数戦線の管理が楽々こなせる上級者ならともかく、初心者は一戦線を担当するだけでも大変なので、どちらか一方の市街地に絞るといいです」
「それじゃ、EchoとFoxtrot、どっちがいいんだろ? 対称的なマップだから、どっちでもいいように思うんだけど」
「そうでもありませんよ。下図を見てください。Foxtrotの市街地は、川を隔てて孤立しているのに対し、Echoの市街地は、陸路を通じてHotelにまで伸びていますよね」
「実は、これが曲者で、このHotelに伸びた市街地に歩兵部隊を浸透されると、HotelからFoxtrotに増援部隊を送り込むことが困難になります」
(↓)Foxtrotの市街地は、川を隔てて孤立しているのに対し、Echoの市街地は、陸路を通じてHotelにまで伸びています。このHotelに伸びた市街地に歩兵部隊を浸透されると、HotelからFoxtrotに増援部隊を送り込むことが困難になります。
「それゆえ、Echoを敵に奪われると、Foxtrotの防衛も危うくなるため、両方とも失ってしまう可能性が高いです」
「なるほど。いわれてみればそうだね」
「一方、Foxtrotの市街地は川を隔てて孤立しているので、Foxtrotを敵にとられても、川沿い手前側の市街地を押さえておけば、橋を渡ってくる敵部隊を阻止することができます」
(↓)Foxtrotは川を隔てて孤立しているので、Foxtrotを敵にとられても、川沿いの手前の市街地を確保しておけば、橋を渡ってくる敵部隊を阻止することができます。
「それゆえ、初動の目標としては、Foxtrotからの侵入を防ぐために対岸の市街地を確保する少数の部隊以外は、Echoの市街地に初動部隊を全力投入するのがベストです」
「え! Echoに全力投入するの!?」
「Echoさえとれれば、仮にFoxtrotを失ったとしても、少なくとも負けることはありませんから」
「二兎を追う者は一兎をも得ずというわけだね」
マップTropic Thunderにおける初動の具体的な目標
Foxtrotからの侵入を防ぐために対岸の市街地を確保する少数の部隊以外は、Echoの市街地に初動部隊を全力投入する。
不測の事態の対処法
「でも、ゆかりん。初動部隊の大部分をEchoの市街地に投入してしまったら、敵がマップの側面から裏取り(本陣を狙った奇襲攻撃)に来たらどうするのよ?」
「そのために、開始ポイントを全て使い切らずに予備ポイントとして残しておくといいです。予備ポイントがあれば、裏取りなどの不測の事態が生じたとしても、攻撃機や攻撃ヘリなどの適切なユニットを呼び出せるのですぐに対処できますから」
「なるほど、予備ポイントを残しておくのか」
「ちなみに、海外でWargamerのバイブルとまでいわれている『200-Page Guide to Wargame: Red Dragon』の著者であるSandyGunfox氏も……」
緊急事態が生じた場合に備えて、適切なユニットを購入できるように50〜100ポイントを残しておくことを好む
「……と述べています」
「また、同じく海外で定評のあるWargame: RDの攻略サイト『The Beginner’s Guide to Wargame』の著者であるPeter Sahui氏も……」
100〜200の配備ポイントを
予備として残しておけ
「……と述べています」
「100〜200ポイントも!」
「実は、私がCOMPUTER将軍相手のスカーミッシュでいつも500ポイントを残して練習しているのもそのためです。500ポイントもあれば、不意のラッシュ攻撃が来ても、大抵なんとかなりますから」
「なるほど、ゆかりんの500ポイント縛りにはそういう理由があったのか」
「まあ、私の500ポイント縛りは極端にしても、不測の事態に備えて、全体の開始ポイントの1割程度は常に残しておいたほうがいいと思います」
開始ポイントを全て使い切らずに100〜200ポイント(全体の1割程度)を予備ポイントとして残しておく
↓
裏取りなどの不測の事態が生じたとしても、攻撃機や攻撃ヘリなどの適切なユニットを呼び出してすぐに対処できる
「なお、このチュートリアルでは、COMPUTER将軍に勝つために最低限必要な1000ポイントで初動部隊を配置する方法をレクチャーします」
「それゆえ、スカーミッシュなら最低の開始ポイントが1500ポイントなので、500ポイント余ると思います」
「余った500ポイントのうち、200ポイントを予備に回したとしても、300ポイントも余るので、その余った300ポイントは好きなユニットを購入して、自由にマップ上に配置するなり、戦闘機や攻撃機などを買うなり、あるいは予備に回してくださって結構です」
「あと、とても大事なことなので、何度も念を押しておきますが、私が紹介する攻略法が唯一の攻略法というわけではなく……」
数多くある攻略法の
1つにすぎない
「……ことに注意してください。あくまで、こういう攻略をしている人もいるんだ、という程度の認識で参考程度に読んで下さいね」
「わかったよ」
「というわけで、次回はEchoの市街地の具体的な守り方についてレクチャーしたいと思います。皆さんお疲れ様でした」