Wargame: RDにおけるユニットの意外な隠し場所
「今回の初心者向けWargame: Red Dragon(以下、Wargame: RD)攻略チュートリアルでは、Wargame: RDにおけるユニットの意外な隠し場所について紹介します」
「意外な隠し場所?」
「意外な隠し場所の筆頭としては、森の背後の平地があります」
(↓)マップTropic Thunderの森の背後の平地。一見何もないようですが……。
(↓)実は、森の背後の平地にコマンドユニットが隠れていました。
「あれ! 平地の何もないところにユニットが隠れていたなんて!」
「マップも全然暗くなってなかったし、視界がとれてたんじゃないの?」
「マップが暗いって? ああ、『戦場の霧』表示のことですか?」
「Wargame: RDでは、大戦略シリーズや戦闘国家シリーズのような『戦場の霧』を表す表示(視界を確保していないマップの暗くなった領域)がありません」
(↓)大戦略シリーズでは、マップの周囲の視界が確保されていない領域は暗く表示されます。
(↓)戦闘国家シリーズでは、戦場の霧は白っぽいヘックスで表示されます。
「大戦略シリーズや戦闘国家シリーズの場合は、どこまでが見えていて、どこまでが見えていないのかが、戦場の霧表示から明らかですよね」
「そう! だから、マップの明るい場所では、安心して部隊を運用できるから便利なんだよね!」
「でも、マキさん。戦場の霧表示って、便利な反面、リアリティがないとは思いません?」
「え!?」
「だって、そうでしょう? 偵察ユニットから数ヘックス以内のユニットが無条件で全て見えるなんて、どう考えても不自然じゃないですか?」
「言われてみれば、確かにそうかも……」
「Wargame: RDでは、大戦略シリーズや戦闘国家シリーズと違って、このような戦場の霧が一切表示されません」
「だから、何もない平地にユニットを配置していたとしても、そのユニットに視線が通らない場合や、視界が良好でないユニットから遠くにある場合は、そのユニットが表示されません」
Wargame: RDには、見えていない領域を表す戦場の霧がない
↓
平地に配置されたユニットであっても、ユニットに視線が通らない場合や、視界が良好でないユニットから遠くにある場合は、そのユニットは表示されない
「上の写真では、森の背後の平地にコマンドヘリが配置されていますが、森に遮られて視線が通らないため、ユニットが表示されていなかったのです」
「そういうことだったのか」
「また、この場所は、なだらかな下り段差になっていて、かなり近づいても意外と視線が通らない優良な隠し場所となっています」
(↓)この場所は、なだらかな下り段差になっていて、かなり近づいても意外と視線が通らない優良な隠し場所です。
「そういえば、向こう側の道路がたしかに下り道になってるね」
「砲爆撃する人は大抵、森の中にユニットが配置されているとの固定観念があるので、このように平地に配置することで、相手の裏をかくことができ、結果としてユニットの生存率を高めることができます」
砲爆撃する人は大抵、森の中にユニットが配置されているとの固定観念がある
↓
平地に配置することで、相手の裏をかくことができ、ユニットの生存率を高めることができる
「このような固定観念が生じるのも、大戦略シリーズや戦闘国家シリーズのような、戦場の霧表示に慣れている人が多いせいかもしれません」
「だから、平地しか表示されないと、てっきり何もないと錯覚してしまうのでしょうね」
「でもさ。戦場の霧が表示されないって、よく考えると怖いよね。ちゃんと偵察できていると思っていても、意外な死角があって見落としてたりしてそうで」
「だからいいんじゃないですか! COD4で、二人組のスナイパーが草むらの中に隠れて敵の大部隊をやり過ごす場面がありましたよね」
(↓)COD4で二人組のスナイパーが草むらの中に隠れて敵の大部隊をやり過ごす名場面。
「Wargame: RDでも、COD4みたいに二人組のスナイパーを敵の本拠地に潜入させて、コマンドユニットを暗殺することができるんですよ!」
「マジ?」
「私の場合は、二人組のスナイパーチームを敵の奥深くに潜入させて、敵の増援車両が絶えず行き来する中、本拠地近くの市街地に隠れて、敵のコマンドユニットの位置を発見し……」
「ステルス攻撃機のF-117ナイトホークを呼び出して……」
コマンドユニットを誘導爆弾で
ピンポイントで爆撃
「……したことがあります」
「マジっすか!?」
(↓)カナダ軍の二人組スナイパーチーム。50口径の対物ライフルC15 LRSWを装備しており、1500m先からコマンド車両をぶち抜きます。ステルスが最良なので、森に沿って移動すれば、COD4のように敵歩兵や車両が近くにいても容易に見つかりません。
「俯瞰視点のRTSなのに、COD4みたいなプレイもできるんだね」
「このように、Wargame: RDでは、戦場の霧表示を採用していないため、偵察の死角を突いた暗殺攻撃を仕掛けることもでき、戦術の幅が大きく広がります」
Wargame: RDでは、死角に入り込んだユニットは、平地にいてもマップに表示されない
↓
偵察の死角を突いた暗殺攻撃を仕掛けることもできる
「一方、大戦略シリーズや戦闘国家シリーズのように、戦場の霧が表示されるゲームでは、偵察ユニットから一定ヘックスの範囲内にあるユニットは全てマップ上に表示されてしまうため、このような敵の裏をかくプレイは不可能になります」
「なるほど。大戦略シリーズや戦闘国家シリーズの偵察は簡略化されすぎているんだね」
「戦場の霧が表示されないと、はじめは戸惑いますが、慣れるとこちらのほうが緊張感があって、断然面白いですよ!」
「メタルギアソリッドのスネークみたいなステルスプレイもできそうで、面白そうだね!」
「さて、その他の意外な隠し場所としては、段差の下や川の中など、高度差による死角を利用した隠し場所があります」
(↓)マップStraight to the pointの本拠地近くの段差の縁も敵の死角となるため、優良な隠し場所です。
(↓)水上航行可能なコマンド車両の場合、川の中に隠すこともできます。直接発見された場合を除き、こういう場所にクラスターロケット弾が飛んでくることはまずありません。
(↓)橋の下も死角となるため、優良な隠し場所です。
「川の中や橋の下とか、そんな場所にも隠せるんだ!?」
「あと、険しい山岳地帯など、敵がめったに通らない場所も隠し場所としてはお勧めですね。ただし、山岳地帯は歩兵しか登れないので注意してください」
(↓)山の頂上など、険しい場所は、敵がめったに通らない場所も優良な隠し場所です。
「この山って、一見禿げ山に見えますけど、実はところどころに歩兵が隠れられそうな樹木が生えているんですよ」
「でも、ゆかりん。こんなところにコマンド歩兵を配置するのって、なんか勇気がいるよね」
「だからこそ……」
敵の盲点
「……になるんです!」
「たしかに、そんな場所にコマンド歩兵が隠れてるなんて、誰も思いつかないわ」
「ちなみに、山の上のコマンドユニットは、具体的には、こんなイメージでしょうか」
(↓)山の頂上のコマンド歩兵のイメージ
シルベスター・スタローンかよ!
「でも、これくらいタフな男じゃないと、山の上でコマンド歩兵なんてできないでしょ?」
「たしかにそうかも……」
「また、下のような場所も、歩兵が通りそうでいて、意外に通らなかったりします。コマンドユニットを配置するには、こちらも勇気がいりますけど」
(↓)歩兵が通りそうでいて、意外に通らない場所。ただ、コマンドユニットを配置するには少し勇気がいります。偵察歩兵を配置するのにも向いているかもしれません。
「ただし、これらの場所にコマンドユニットを配置するときは、必ず偵察歩兵や対空歩兵を随伴させてくださいね」
敵に見つかったら、確実に死ぬ
「……ので」
「あたしには到底、そんな場所にコマンドユニットを置く勇気はないよ〜〜〜! あたしには絶対無理!」
「ところで、よくクラスターロケット弾などの対策に、装甲の厚いコマンド戦車を使っている人を見かけますが、そういう使い方は少しもったいないと思います」
「コマンド戦車は敵の指揮ゾーンを強引に奪うときに真価を発揮するので」
「だって、クラスターロケット弾が飛んできて、コマンドユニットがよく破壊されるから困るんだもん!」
「そういう人は、実は、敵に予測されやすい場所にコマンドユニットを配置している場合が多いです」
「だから、前々回からのチュートリアルを参考にして、一度コマンドユニットの配置を見直してみるといいかもしれませんね」
「敵の予想外の場所にコマンドユニットを配置しておけば、クラスターロケット攻撃を100%回避できるので、それこそ装甲ゼロの安価なコマンド車両でも十分です」
「クラスターロケット弾にやたらにやられると思ってたら、コマンドユニットの配置場所が悪かったのか。おかげで、バカみたいに高いコマンド戦車を買わなくて済みそうだよ」
「というわけで、今回の初心者向けWargame: RD攻略チュートリアルのまとめです」
敵の砲爆撃を受けにくいユニットの隠し場所(まとめ)
1.森・市街地のコーナー部分や縁(散布界の大部分が無駄になるので、砲爆撃を受けにくいです)
2.農地の生垣の中(まばらなに生えた農地の生垣は、優良な隠し場所なので、特にお勧め!)
3.森の背後の平地(森の陰に隠れて死角となるため、これもお勧めの隠し場所です。ただし、裏取りに注意して慎重に配置すべし)
4.高度差があって視線の通りにくい場所(川べりや橋の下など。ただし、ヘリラッシュに注意して敵の死角となる位置に配置すべし)
5.敵の歩兵がめったに通らない場所(山岳地帯など険しい場所)
「一見、何もない平地のように見えて、実は農地の生垣が生えていたとか、森の背後にあって視線が通らないとか、あるいは高度差があって死角になっているとか……」
「戦場の霧が表示されないことを逆手にとった場所がWargame: RD最強の隠し場所であるといえます」
Wargame: RD最強の隠し場所
一見、何の変哲もない平地のように見えて、実はそうではない場所
戦場の霧が表示されないことを逆手にとった場所
「ただし、いくら敵の予測のつかない場所にコマンドユニットを隠したとしても、コマンドユニットのすぐ近くに砲撃ユニットや対空ユニットを置かないようにしてくださいね」
「砲煙やミサイルの発射が敵に見つかると、カウンター砲爆撃の巻き添えを受けてそばにいるコマンドユニットも破壊されてしまうおそれもありますので」
砲煙やミサイルの発射が敵に見つかると、カウンター砲爆撃の巻き添えを受けて破壊されてしまうおそれあり
↓
コマンドユニットのすぐ近くに砲撃ユニットや対空ユニットを置いてはいけない
「あと、増援の見込みがなくなってしまった場合、いたずらにコマンドユニットを隠して試合を長引かせるようなプレイも、人に迷惑をかけるだけなのでくれぐれも慎んでくださいね」
「肝に銘じておくよ」
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