敵から撃たれないユニットの隠し場所(基本編)
「今回は、コマンドユニットの続きについてお話します。何か聞きたいことはありますか、マキさん」
「ねえ、ゆかりん。コマンドユニットはどこに隠したらいいの?」
「いい質問ですね。コマンドユニットに限らず、Wargame: Red Dragon(以下、Wargame: RD)において、ユニットは基本的に車両は森の中、歩兵は市街地または森の中に隠します」
ユニットの隠し場所(基本)
車両→森の中
歩兵→市街地または森の中
「わかった。森の中に隠せばいいんだね」
(↓)関門海峡をモデルにしたマップStraight to the pointの海峡付近の森です。
「ほら、隠したよ! これで完璧だね!」
「マキさん、そこはちょっと、やばいと思います」
「やばいって、どの辺がやばいの?」
「例えば、こんな感じでしょうか」
げ! まさかの3トン爆弾!
「ゆかりんひどいよ〜〜〜! あたしの可愛い本部班が、一瞬で蒸発しちゃったじゃない〜〜〜!」
「だって、そこの森って……」
変に目立つから
爆撃したくなる
「……んですよね てへぺろ☆(・ω<)」
「それじゃ、ここはどうかな?」
「そこにおいたら、こんな感じでしょうか」
今度は、203ミリ砲かい!
「だって、そんなところに市街地があったら、試しに撃ってみたくなりません?」
「それなら、ここはどう?」
「そこにおいたら、十中八九こうなりますね!」
220ミリロケット弾かよっ!
あんた、鬼か!
「そこって、なぜかロケット弾を撃ちこみたくなるんですよね! マルチ戦において、その森の中は……」
砲爆撃が頻繁に行われる
森林スポット
「……になってるんですよ!」
「心霊スポットかよ!」
「でも、実際、そこの森は……」
何千人もの兵士達が死んでいる
「……ので、心霊スポットといっても、あながち間違いじゃないのかもしれませんね」
「それじゃ、どこに置けばいいんだよ! どこにも置き場所ねーだろ!」
「マキさん、落ち着いてください。ちゃんと置き場所はありますよ!」
「あるって、どこに?」
「こういうときは……」
撃つ側の立場に立って
考えてみてください
「撃つ側の立場?」
「はい。撃つ方からすれば、資源にも限りがありますし……」
なるべく無駄弾を撃たずに
最小の労力で最大の効果を上げたい
「……のが人情ですよね」
「そして、最も効率がいいのは、散布界になるべく多くの目標が入るようにすることです」
「散布界?」
「散布界とは、『ある一点を狙って射撃した場合に、弾丸がばらまかれる範囲』のことをいいます」
「Wargame: RDにおいて、射撃位置(FIRE POS)コマンド(T)を押してから目標を左クリックすると、散布界が表示されます」
(↓)射撃位置(FIRE POS)コマンド(T)を押してから目標を左クリックすると、散布界が表示されます。
「撃つ側の心理としては、この散布界になるべくたくさんの目標が入るようにしたいでしょ?」
「そういえば、そうだね」
「他の市街地や森の隠し場所も、一度の砲撃で森の中に隠れたユニットを一網打尽にできる位置にあります」
(↓)こういう場所に撃ち込めば、一度の砲撃で森の中に隠れたユニットを一網打尽にできます。
「なるほど! そういうことか!」
「ようやく分かりましたか? これらの隠し場所を撃ちたくなるのは、砲撃側の心理として当然のことなのです」
「だから、隠す方も、砲撃側の心理を考えて……」
散布界の大部分が無駄になりそうな
場所になるべくユニットを配置する
「……といいです」
「例えば、同じ森でも、コーナー部分にユニットを配置すれば、散布界の大部分が無駄になります」
(↓)森のコーナー部分にユニットを配置した場合
(↓)散布界の大半が無駄になるため、砲撃側は、無意識に砲撃をためらいます。
「砲撃をするプレイヤーは、実際にユニットが見えている場合を除いて、コマンドユニットなどを狙った盲撃ちをする場合、こういう……」
散布界の大半が無駄になる場所は
無意識のレベルで砲撃をためらいます
「つまり……」
砲撃側の心理を突く
「……のです」
「なるほど」
(↓)同様に、右側の森のコーナー部分も散布界の大半が無駄になります。
「また、森のコーナー部分だけでなく、細長い森も、散布界の大部分が無駄になるので、隠し場所としては最適ですね」
(↓)細長い森の中にユニットを配置した場合。こういう場所は相手に予測されにくいです。
(↓)散布界の大半が無駄になるため、砲撃側は、無意識に砲撃するのをためらいます。こういう場所にロケット弾が撃ち込まれることは(敵からユニットが見えている場合を除き)めったにありません。
「このように、散布界をなるべく無駄にしたくないというArtyの心理を逆手にとって、ユニットを配置すれば、ユニットの生存性が著しく高まります」
Artyの心理:散布界をなるべく無駄にしたくない!
↓ 逆手にとる!
散布界の大半が無駄になる森の縁やコーナー部分にユニットを配置する
「なるほど、さすがはゆかりんだね! でもなんで、そんなにArtyの心理に詳しいの?」
「実は私、元々は……」
Arty noobだった
「……んです」
「え! ゆかりんって、Arty noob(砲撃専門の初心者プレイヤーの蔑称)だったの!」
なんという黒歴史!
「Arty noobでごめんなさい。勝率10%台時代は、外人プレイヤーから、あそこを砲撃しろとか、さっさと補給ユニットもってこいとか……」
外人プレイヤーの使いぱしり
「……みたいなことばかりさせられていました」
「外人からパシリ扱いだって! うわあ、ゆかりんにそんな時代があったなんて! 聞きたくなかった! しかも……」
勝率がたったの10%台
「……だったなんて!」
「でも、Arty noobをしていたおかげで……」
砲撃側の考えていることは
手に取るようにわかる
「……ようになりました」
「そういう意味では、良い修行になったかもしれませんね」
(うわあ、元Arty noobが開き直ってるよ……)
「というわけで、今回のまとめです」
敵から撃たれやすいユニットの隠し場所
1.孤立した小さな森の中(敵に予測されやすい)
2.孤立した小さな市街地の中(同上)
3.まとまった森や市街地のど真ん中(砲撃の散布界が無駄にならないので撃たれやすい)
敵から撃たれないユニットの隠し場所(基本編)
1.大きな森や市街地の縁やコーナー部分(砲撃の散布界の大部分が無駄になる場所)
2.細長い森の中(同上)
「次回は、敵から撃たれないユニットの隠し場所(応用編)についてお話します」
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